薬液注入工法

薬液注入工法は、固化する性質の薬液を地盤中の所定の箇所に注入管で圧入し、地盤の止水を行ったり、地盤の強度を増加させる工法です。薬液は、任意に固化時間を調整できる材料で、現在は水ガラス系薬液を主剤として、2~3種類の硬化剤や助剤を添加するものに限定して使用しています。
薬液注入は、地盤の透水性の減少または、地盤の強度を増加させることから、地下管路工事などの土木建築工事の掘削等の安全を図る補助工法として用いられています。

薬液注入工法の特徴

  • 騒音や振動が少なく、施工機械もコンパクトなため、狭い場所でも施工可能です。
  • 360度どの方向でも施工可能です。
  • 工期短縮が可能なため、コストパフォーマンスに優れています。
  • 環境に配慮した水ガラス系薬剤を使用しています。
  • 必要な場所のみの施工が可能です。

単管ロッド

ボーリングロッドをそのまま注入管として使用し、セメント系注入材を用いて空洞充填や粘性土の地盤強化を目的として行います。

二重管ストレーナー

単相式

二重管ボーリングロッドをそのまま注入管として使用し、主に瞬結型注入材を用いて止水、および地盤強化を目的として行います。

複相式

二重管ボーリングロッドをそのまま注入管として使用し、瞬結型注入材と浸透性に優れた緩結型注入材を用いて止水、および地盤強化を目的として行います。

二重管ストレーナ工法(複相式)の施工順序

二重管ストレーナ工法(複相式)の施工機械配置図